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アルミビジョンのブログ

某所から移転してきました。 主に音ゲーシミュ用の何かとDTM。

Local Busのライブを観に行った話、あるいはナイラーに降りかかった13のUnluckyな出来事
2022年11月26日、以前このブログで取り上げたLocal Busの20周年記念ライブ「秋風に抱かれ」が開催されました。
諸事情あって行くかどうか悩んだのですが、元々活動があまり多くないユニットでこれを見逃したら次見られるのがいつになるかわからなかったのでチケットを押さえて観に行ってきました。
このライブは20周年記念と同時に、少し前にリリースされたシングル「Unlucky」のリリース記念も兼ねており、さらにジャケットを描いた作家さんの個展とのタイアップも兼ねていたので、
個展自体は観に行けてませんがそのタイトルにひっかけて、私のライブへの行軍中の様々な「Unlucky」を記録することにしました。

あ、もちろんライブの感想もあります。

・11月26日(土)まあ、休みの日に普段の仕事より早く家を出ないといけないのは明らかに不幸ですよね。
趣味方面の外せない予定ってそんなものな気はしますが。
さて、今回はLCCで東京まで行くため関西国際空港に行かなきゃならなかったのですが、まずは乗り換え地点の梅田で早速Unluckyが発生します。前日まで何度も確認したはずの乗り換え経路にそもそも事前予約が必要な特急が入っていて、そのままではフライトへ遅刻してしまいます。何をやってるんだ
仕方ないので乗り合いの高速バスを使ってどうにかした…のですが、高速バスは渋滞に捕まって充分な時間があるわけではなく、また「ここでは」大したことはなかったのですが車酔いを起こして後々大変なことになるのです。

搭乗手続きは難なく済ませ、テイクオフ。
車酔いが残ってたせいか、なんか嫌な暑さを感じました。その上、家を出た時点での天気予報ではわからなかったのですが、フライト中の関東の天気がかなり悪く、その上空を飛んでいる飛行機は揺れまくるしひどい時にはエアポケットに落ちるし。
酔いを悪い方に刺激されてしまい、かなりグロッキーになってしまいました。
今思えばよくあの時吐かなかったな。


なんとか何も起こさず地上に着き、少し休憩してから移動開始。空港から出ている電車のホームが凄まじい列形成でどうなってるのかわからなかったり、その電車で最後まで座れなかったりしながら、とりあえず日暮里駅に到着しました。
今回日暮里駅周辺に宿をとっており、元々はライブ終わりにチェックインするつもりでしたが、
ライブの終わる時間が不明なのと、その後夕食を取るのに別の駅に行くことを考慮して、予定を変更して先にチェックインすることにしました。

その後、4時ごろまで谷根千の方面をぶらついて、いくつか雑貨店で買い物したりカフェで存在感の薄さを発揮したりしました。
さあ移動するか、と路線バスに乗って早稲田方面に向かおうとした…のですが、ここで最大の悲劇が訪れます。バスを間違えた。
千駄木のバス乗り場からは早稲田に向かう都バス文京区を周遊するコミュニティバスに乗れるのですが、本来前者に乗らないといけないのに後者に乗ってしまい、しかもそれに気づいたのが乗ってからかなり後になってしまいました。
青い顔でリカバリールートを探し、シビックセンター→メトロの春日→若松河田→再度路線バス、という経路でなんとか開演前に目的地付近に辿り着くことができました。
知らない土地をバイブスだけで移動して痛い目見ました。皆さんは絶対やらないように

会場になった早稲田奉仕園のスコットホールは、建物全体が撮影禁止なので公式が貼ってるストリートビューを貼るのですが、パイプオルガン完備の礼拝堂です。
別のミュージシャンの例だと米津玄師がLemonのPVのロケやってたところですね。
そういう建物だったせいもあってか、我々オーディエンスもポップスのライブとは思えない非常に強い緊張感があったように思います。
来場者はすごい雑な目算ですが110〜120人くらい?
後にMCで永嶋さんが言ってたのですが、来場者は北は北海道から南は熊本まで、広範な地域から来ていたようで、根強い支持があるんだなということがわかります。

会場が暗くなり、Local Busの2人+サポートの3人が入ってきました。野見山さん若干テンパってたのか入場してきた扉を閉めるのに戸惑ってました。
そのまま少し音出しして最後の最後の確認が終わった後、いつのまにか途切れていた出囃子と入れ替わるかのように1曲目が始まりました。

以下セットリストと各曲の簡単な感想です。
記憶頼りなので順番間違い等あったらごめんなさい。



01. 23区 (未発表曲)
このライブで初披露の未発表曲です。
出囃子が終わって、ピアノソロが始まって、ピアノ以外が何も演奏を始めない状態で
「これは何だ?」という気持ちでみんな困惑してたような雰囲気がありました。
その流れで↓のイントロ的に終わって…

02. ansa- (シングル「ansa-」1曲目)
聴きなれたこの曲が始まりました。20周年ライブならこれは外せないですよね。
今回の編成の都合、ドラムとベースが抜けているので、以下すべてCDなどでのオリジナルとはかなり雰囲気が異なるのですが、
ansa-は全体的にギターフレーズが印象的なので割とイメージ通りだった気がします。

03. From Texas (ミニアルバム「8 trees mountain」1曲目)
続いてメジャーミニアルバムの1曲目。
こちらはもともとリズムが少なかったのでそこまで雰囲気は変わらない…はずだったのですが、
1回目のサビが終わった後にアレンジが大暴れ。
原曲にはなかったドラマティックな展開で腰を抜かされました。

04. 間取り_6畳 (シングル「ansa-」2曲目)
戻って、シングル「ansa-」より。
↑と同じく、アコースティック構成で音が少ないことを逆手に取ったような、
原曲より激しいアレンジになっていました。ピアノってベースにもなるんだなあ……

05. Unlucky (DLシングル「Unlucky」)
ライブ当時の最新楽曲です。なんかのビジュアルノベルの主題歌。
ちなみに私はライブ時点では聴いたことありませんでした。
他の曲と混ざっていると、「最新である」ことを除いてもこの曲だけなんかちょっと雰囲気が違うように感じました。サブスク狙いで短い感じ?

06. MOVEMENT (シングル「MOVEMENT」1曲目 / アルバム「BABY」4曲目)
原曲はエレキがガリガリでドラムも重い曲です。
今回はギターはガリガリする代わりにジャンジャカしてリズムを作っていて、プラスアコギで原曲のギターパートを担当してた感じ?表現あってるのかな。
今回野見山さん込みで3人いるコーラスワークが一番冴えた曲だと思ってます。

07. キャシーM (アルバム「椋鳥ロビン」8曲目)
永嶋さんのMC曰く「あんまり演奏してない曲」だそうです。
原曲のチェンバロ部分をギターで弾いてて「あの速度で単音弾けるんだ」って思ってたんですが、
後のMCでこの曲に限らずサポートの人たちは悪戦苦闘してたみたいなこと言ってました。

08. ELBOW (アルバム「BABY」2曲目)
MCでどちらかという明言はなかったですが、一部フレーズからしてELBOW(L)を基にしたものだと思います。
今回のライブではリズム隊はいないし、もともと各パートの譜割が難しい曲でもあったので、
演奏でもかなり悪戦苦闘しており、2回やり直しがかかりました。
3拍子だしなあ……ピアノどういうリズムなのか今原曲聴きなおしてもわかんないしなあ……

ここで前半戦が終わり休憩が入ります。
物販の恐ろしく長い列ができてました。

09 交響 (未発表曲)
こちらも未発表曲ではありますが、過去のライブで何度か演奏経験があるほか、
A-HEAD RECORDSのサウンドクラウドにスタジオテイクと思しき音源があります。
その音源とは曲構成自体が変わっており、ところどころ間奏が追加されていました。
未発表曲の曲構成変化って書いてて何?と思いましたが、聴き込みはしてたので、
面白いアレンジになったなあと思ってました。

10. ミチユク日々 (アルバム「椋鳥ロビン」6曲目)
個人的にとても好きな曲だったのでこの曲演奏されたのはかなりうれしかったです。
ピアノが原曲のギターとベースの部分をカバーしてたので、
2本のギターは全然違うフレーズを弾いてたような。

11. BABY (アルバム「BABY」1曲目)
収録アルバム発売前に本人たちがセルフ突っ込みしてましたが、
サビで短い単語を延々と繰り返しているのを観たらなんか異様な雰囲気に見えました。
それを生で。しかも2人がかりで。ライブとはそういうものなんです。
ちなみにこの曲もあまり原曲とは印象が変わらないタイプです。

12. Speed Star (アルバム「椋鳥ロビン」3曲目)
直前のMCで「ノリノリなの行きます」って言ってたんでこの曲来るとは思ってたんですが、
なんとなくイントロの方向性がMOVEMENTと似てて「あれ?MOVEMENT2回目?」と思った節はあります。
原曲はLocal Busでは珍しくかなり激しくギターをゆがませてる曲(MOVEMENTとの共通点でもあります)なので、
それがまるごと抜けていると印象は全然違います。

13. 枯れない花 (ミニアルバム「8 trees mountain」3曲目)
今回がLocal Busのライブに行ったの初めてだったので知らなかったのですが、
この曲は野見山さんの実弟の恋愛体験をネタにした曲なんだとか。
(「広まりすぎて嫌がってる」ってのは少し笑いました)

14. 桜見丘 (シングル「桜見丘」1曲目)
言わずと知れた代表曲。
公式サイトを見る限りライブでも結構演奏されているらしく、
原曲より少ない編成でのアレンジもYouTubeに上がっている永島さんのアコギ1本のバージョンがあります。
直前のMCで野見山さんが「(中略、だいたい「どの曲も難しいので」的な内容)皆さんも歌ってみてください」って言った後に、
現状Local Busの楽曲で唯一カラオケで歌えるこの曲が来たのはとても面白かったです。
ライブ行った人はすぐにカラオケに歌いに行きましょう(強要)。
1回目のサビが終わった後の間奏で「迎えに来て…」って言ってるのは公式だったんだということは一つ収穫でした。

15. Whistle Blow (ミニアルバム「8 trees mountain」6曲目)
本編最後はCDでも最後の曲だったこの曲。
「椋鳥ロビン」(アルバム)の「椋鳥ロビン」(曲)でうっすら流れている音の完成版でもあります。

ここで一回退場したあとにアンコールで会場に戻ってきたのですが、
その後のMCで、本編中でも何度か触れられた「野見山さんの喉の不調でライブを中止するかもしれなかった」という話題が改めて触れられます。
曰く、20周年ライブ自体は前々から企画していたものの、6月くらいから喉の調子が悪くて歌える状態になかったとか。
ギリギリの状態でライブ決行を決心して、福岡から上京したら急に喉が回復してライブはなんとかなったみたいなことをおっしゃっていて、
私たちもそんなギリギリのめぐりあわせで今回のライブを見られたんだと思うと感謝しかないです。

アンコール とかげ3(シングル「ansa-」3曲目)
そんなアンコールはこの曲。MCで「聴くと元気がなくなる曲」って言ってました。
この曲はギターの面を叩いてパーカッション代わりにしていて、だいたい原曲の要素は全部そろってました。
だからなのかはわからないですが、むしろ今回のライブではかなり元気なほうだった気もします。



全体的な感想として、各種にまとまった状態の音源でしか知らないので、開演前は「アコースティック編成(≒ドラムとベースが抜けた状態)でちゃんとLocal Busの音楽になるのかな?」と若干の不安があったのですが、そこはあのLocal Bus。私の想像の遥か上を行く素晴らしいライブでした。
ほぼマイクで録っただけだからこそリズム隊のない小編成でも出せるリズム感があった(個人的にこことても重要に感じてます)のもそうですし、その編成を最大限に活かした大胆なライブアレンジでそれを増幅しまくってたなあという感心でした。
ありがとうLocal Bus。しっかり物販で新譜もゲットしてます。


で、公演中ずっと我慢してたトイレを我慢し続けながら、相変わらず訳のわからない東京メトロを乗り継いで、うっかり夕食を食べ忘れたことに気づくも、もう遅い時間で出るのが嫌になりそのまま寝て1日目が終わりました。



・11月27日(日)この日も相変わらず早起きする必要があり、早速身支度してホテルをチェックアウトしたのですが、今度はスカイライナーの予約時間よりかなり早く日暮里駅に着いてしまい、早すぎて喫茶店も空いてなかったので、仕方なく谷中方面をぶらぶらしてました。まあ、そのおかげでこんな綺麗な光景を拝めたのでよしとしましょう。

スカイライナーの到着予定時刻は起床事故を想定して割とフライトギリギリに設定してあり、降りた後は搭乗手続きをかなり急ぎで済ませる必要がありました。
各社同じようなタイミングで出発するので検査場も混み合っており、最後は走って無理矢理間に合わせました。そして大阪に帰着。このあとは寄り道して買い出ししてそのままお家です。
お疲れ様でした。



今回の行軍の(ライブ以外の)総評としては、今回どうにもその場のアドリブで動いた結果大損こいたパターンが多かったですね……
朝一いきなり空港までのルート変更をしたのもそうですし、実のところ最初は早稲田までの移動は山手線で高田馬場まで移動して徒歩で会場に向かうことを考えてたのに、谷中で遊びたくなってメトロでの接近に変更しようとして訳が分からずさらにバスに変更した結果ああなったので、ちゃんと下調べをして動かないとダメですね。
そして本来ライブ以外は何もしない想定で最安値になるフライトスケジュールにしたせいで、起床時間や移動時間が恐ろしくタイトになってました。
この辺ケチらずにいつも通り新幹線で行けば楽かつ遊ぶ余裕も持って旅ができたんだろうなと反省しています。

さて、次はどこに行きましょうか。
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