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アルミビジョンのブログ

某所から移転してきました。 主に音ゲーシミュ用の何かとDTM。

楽曲"IMPURE MUSIC"について
※この記事は予約投稿です。
執筆時からのアドレス変更で各所のリンクが機能しなくなっていたらごめんなさい。

昨日はM3でした。
まだまだ厳しい情勢の中、イベントを決行いただいた運営スタッフの皆様、ならびに会場に足を運んでいただいた皆様、ありがとうございます。
今回久しぶりのリアルイベント参戦だったので、余裕があれば振り返り記事書きたいなと思います。




さて、今回のM3新譜に収録した"IMPURE MUSIC"という楽曲があります。

[動画URL]

こちら、エラー等なければ本日未明にフル視聴動画が公開されています。
「宣伝のつもりならなぜM3前に公開しなかったの?」と思われる方が大半だと思いますので、
超クソ長お気持ち文になりますが説明させてください。




名古屋で活動しているqulagueというバンドがいます。
3ピースのシンプルな構成で、表現合ってるかわかりませんがロックの核とか本質の部分だけを鳴らし続けている人たちです。

最初に彼らの名前を知ったのは、以前にこのブログで取り上げたLocal Bus彼ら主催のイベントに出演するという情報を見た時でした。
率直に言うと、その時は(当時の私の趣味が大分ダンスミュージックに寄ってたのもあって)彼らの「音楽」には興味がなかったのですが、
"(mi+kiki+kanji)*tie"という、ライヴと即売会を合体させたようなイベントを5回も開催しているというパワフルさに、
この人たち、タダものじゃないな」と感じて、時折情報をチェックするようになりました。

その後、現在のパンデミックが始まった2020年前半ごろ、
彼らが活動拠点にしているライヴハウスを支援するために製作されたコンピレーション"INTERNAL MEETING COMPILATION"で、
"kilo"という楽曲を聴いて衝撃を受けました。
生音・打ち込み共々音圧が詰まってきているこの時代に、ロックでここまで透き通った音を出せるのか!
そういう気持ちでした。
そして、彼ら、とりわけ曲作りのメインをやってた(で合ってるんだろうか)ベースの5884さんの音楽への興味が湧いてきたのでした。

それからbandcampで彼らの音源を全部買ってヘビロテして、もちろん2021年3月に出た新譜も聴きまくって、
今までの人生でライブハウスに行ったことはないし、今はまだ厳しいけど、
落ち着いたら一度彼らのライブを見に行きたい、そう思うようになってしばらくした頃でした。

5884さんが亡くなったという発表があったのは。




個人的な事情があって、4月ごろはまともにインターネットの観察ができておらず、
実際に5884さんの逝去を知ったのはツイッターで追悼ライブ"kobayashi is dead"の告知を偶然見かけた時でした。
追悼ライブは配信があったのですが、仕事都合でそれすら観られませんでした。

興味を持っていると思っていた割に、そんな重要な情報をどうして追えていなかったのか。
ただの1リスナーに過ぎないはずなのに、強い無力感がありました。

「コロナ禍はエンタメとの新しい出会い方を生み出した」とはどこかのエラい人の言で、
実際私とqulagueとの出会い方が一つの証拠です。
ただ、なんというか…「新しい出会い方」があれば「新しい別れ方」も生まれてしまったとでも言えばいいのでしょうか。
ネット上で偶然出会って偶然別れる。お互いに干渉できないままどちらかが突然いなくなる。
この辺真面目に深堀すると長くなりそうなので止めておきますが、
伝えるべきことは黙っていいねを押しているだけだと伝える機会がなくなる」、
色々とグチャグチャで記憶は怪しいですが当時の私はそういうことを痛感してたのだと思います。




時は過ぎて昨年終盤。
M3春のサークル募集告知があって、(当時は例の新種の蔓延もまだだったので)「久しぶりにリアルイベント出たいなー」と思って真面目に要項を見ずに応募、
その後4/24という開催日を見て日付に何らかの既視感を感じました。
昨年4月ごろに起きた出来事を順に思い返して、5884さんの逝去が発表された日と1日違いだということに気づき、
それじゃあ自分なりの追悼作品を作ってみよう」となったのです。

といっても、「聴く音楽」こそ昔より幅広くなりましたが「作る音楽」は未だにダンスミュージック中心で、
加えてqulagueの曲には4拍子の曲があまりない印象があり、不得手なロックをどう作るか?という問題がありました。
とりあえず7/8拍子にすることは前提で、彼らの曲を聴きまくってなんとかそれっぽいリズムを作り出して、
後は色々試行錯誤しながらシンプルで伝わりやすいギターとベースを打ち込みました。

ただ使ってるDAWの都合上打ち込みの微調整が効かず、どうしても嘘っぽくなっている場所はあると思います。
また何とかオリジナリティを出そうとはしましたが、彼らの色んな曲に似てしまっている部分も多々あります。
それは彼らの標榜している「ピュア・ミュージック(PURE MUSIC)」ではないな、と思い、
この曲はそれになり切れてないよ、という意味で「インピュア・ミュージック(IMPURE MUSIC)」と名づけました。




願わくば聴かせたい人に届いてくれるよう。

かなりの長文でしたが、読んでいただきありがとうございました。
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